発達障害関係の本・ご紹介Blog

~『パパはアスペルガー!』の副ブログ~ 発達障害に関する本の書評を、アスペルガー症候群の夫を持つ配偶者の視点から、書いて見ようと思います。

発達障害関係の用語解説

『個別の教育支援計画』と『個別の指導計画』

『個別の教育支援計画』とは

ひとりひとりの個別の教育的ニーズに応える上で、自立へ向けた長期的支援計画のこと

今までは、年齢によって区切られていた支援機関同士の引継ぎが円滑でなかったために、受けていた支援が途切れてしまったりする不便があった。

『個別の教育支援計画』を立てることによって、幼児期から自立までの一貫した円滑な支援の継続を実現する。


長期的な視点の『個別の教育支援計画』の他に、各年齢(年代)ごとに、より細かなより具体的な目標や支援策を立てるのが、以下の3つの計画。

個別の療育計画 … 乳幼児期
個別の指導計画 … 学齢期(小・中・高)
個別の移行支援計画 … 成人期(大学・専門学校・企業など)


ちなみに、当該児童・生徒の『個別の教育支援計画』の作成率は、かなり低いらしい。(作成率が高いところでも20%とからしいです)
    
+++


『個別の指導計画』

基本的に、小・中学校・高等学校の各年度(学年)ごとに立てる計画

フォーマットは各自治体(あるいは各学校)により個別に作られているので、自治体により書式・内容はマチマチ。

その学年の終了時で到達したい目標を定め、具体的な支援策を立て、定期的に(学期ごと…など)到達度など、チェック・修正していく。

担任の教師が中心となり、校内委員会や保護者や場合(年齢)によっては本人も加わって作成する。


まだまだ、作成率は低く、作成率が高いところでもせいぜい50%くらいらしい。


+++


簡単に説明すると、ざっとこんなところでしょうか。

あくまでも、いろいろな書籍や資料を読んだ上で、私が勝手にまとめたものなので、正確な説明ではありません。参考までにお考え下さい。




+++


で、例によって“我が自治体”の話ですが…

教育委員会は、個別の指導計画のフォーマットを作ってありますが、小学校の先生方は、そのフォーマットを見たこともない上に、『個別の指導計画』という言葉さえ知りませんでした。


『個別の指導計画』をつくってください」
と担任の先生にお願いしたところ、フォーマットの存在をご存じなかったどころか、『個別の指導計画』の言葉自体ご存じなかったので、『個別の指導計画』とはどんなものか…ということから、説明しなければならなかったんです。

で、びっくりしてリサーチした結果、担任の先生が特に怠慢だったり無関心だったわけではなく、娘の小学校の先生だけでなく、近隣の小学校の先生方、みなさん何もご存じなかった………です。

担任の先生の名誉のために言いますが、『個別の指導計画』の説明をして、フォーマットの見本をお見せしたところ、こころよく作成を引き受けてくださいました。


現場の先生に自分で勉強しろというのは簡単ですが、教育委員会のほうでフォーマットを作ったなら、それを各学校(できれば各担任)に配布するくらいのことをしてアピールしなければ、なかなか作成率は上がらないんじゃないでしょうか?



ちなみに、教育委員会の娘の担当の方は、非常にいい方で、熱心で知識も豊富で経験もあり、かつとっても親身に相談に乗ってくれています。

こういう現場の方々の個人的な力に頼るだけでなく、もうちょっとシステムとして教育委員会が機能してくれればいいなぁ~と思います。

もっとも、全然予算がないから、仕方ないのかもしれませんが……。



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『特別支援教育』とは?

平成18年(2006年)、学校教育法の施行規則が改正され、小・中学校での『通級による指導』の対象児童・生徒に、LDとADHDが加えられました。
『通級による指導』とは?)


そして、平成19年度(2007年4月)より、特別支援教育の本格実施が全国の小中学校で始まりました。


+++


従来の特殊学級などによる『特殊教育』は、

 ・特別な「場」による特別な指導
 ・特別支援教育担当の教員が責任を持つ


でした。

対象となる児童生徒は、盲・聾・養護学校や小中学校の特殊学級などに在籍している児童生徒でした。



あらたに推進されている(されようとしている)『特別支援教育』とは、
 

・従来の特殊教育の対象児童生徒
  +学習障害・ADHD・高機能自閉症児が対象となる
 ・通常学級に在籍する児童生徒も『特別支援教育』の対象となる
 ・全校職員が責任を持つ(校内支援体制を確立して対応する)


というものです。
「気になる子ども」のサポ-トシステム [ 新井英靖 ]P13より要約)


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『特別支援教育』とは、障害の有無や障害の種別によって教育を分けるのではなく、ひとりひとりの子供の『個別の教育的ニーズ』に対応して教育していこう、という制度です。


一般的にいう『目が見えない』というくくりの中でも、全盲の子どももいれば、弱視の子どももいます。
ADHDであっても、始終立ち歩く子もいれば、比較的落ち着いて見える子もいます。

同じ障害の種別・障害名を持っていても、ひとりひとり必要な支援(教育的ニーズ)は違います。
また、障害を持っていない子供でも、その子供本人が勉強や学校生活を送る上で、困り感を強く持っている場合もあります。


そのような子供たち、ひとりひとりの『教育的ニーズ』に、個別に支援・対応していこう、というものが『特別支援教育』です。


+++


平成19年度(2007年4月)より、特別支援教育が全国の小中学校で開始され、これに伴い、各自治体で多少の呼び方の違いがありますが、
今までの

盲・聾・養護学校は、『特別支援学校』
特殊学級・通級指導教室は、『特別支援教室』

と名称が変わります。

もっとも、特殊学級は、『ひまわり組』ですとか、『おひさま学級』などの各校独自の名称が付いていると思いますので、特に変わった印象は受けないように思います。


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『特別支援学校』には、普通校よりも『特殊教育教諭免許状』言語聴覚士理学療法士などの資格を持った、専門知識のある教員が多く在籍して、長年の指導の積み上げによるのノウハウの蓄積もありますので、地域のセンター的な役割が期待されています。

例えば
『特別支援教室』や通常学級の教員への相談や支援
・教材や教具の貸し出し
・講座や研究会などの開催
・『個別の教育支援計画』作成の支援

(参考 ⇒ 『個別の教育支援計画』と『個別の指導計画』

などです。


以上簡単ですが、まとめてみました。



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『通級による指導』とは?

『通級による指導』とは、通常級に在籍しつつ、言語障害・情緒障害・弱視・難聴・吃音などの障害がある児童生徒に対して、必要な場合に苦手な部分を個々の障害の状態に応じて、個別、あるいは少人数で特別に指導を、『通級指導教室』で受けることのできる制度です。

平成18年度から、LD・ADHD児も、『通級による指導』の対象児童・生徒と認められました。

『通級指導教室』の設置状況は、各自治体でマチマチです。

各校に1学級以上が望ましいのですが、現実には1中学校区に1学級の割合でさえ、設置されていない地域もあります。(我が地域のことです…)

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『通級による指導』を受けるには、保護者が通常の授業時間中に(放課後の指導時間枠もありますが、すべての子供が放課後の時間枠を取れるわけではありません)、在籍通常級の教室まで子供を迎えに行き、『通級指導教室』の設置校まで連れて行きます。

1時間程度の指導を受けたのち、再び在籍校の在籍級まで保護者が送り届けます。

子供の状態によって、月に1回程度の通級回数の子供もいれば、週に数回通う子供もいます。


在籍校から設置校まで、片道2時間もかかる場合もあり(←我が自治体の現実です……)、子供と保護者の大きな負担になっています。

現在のところ、保護者以外の送迎が認められていないので、両親ともに働いていて祖父母などがいない場合、送迎ができないという理由のみで、必要な通級指導が受けられない児童もいます

中学生は、生徒のみで設置校へ通うこともできるようです。
が、我が自治体では中学生で通級している生徒はいないもようです。(←未確認です。すくなくとも中学校には通級指導教室設置校はありません)

+++


通級による指導の時間は、在籍校の授業に出席としてカウントされるので、遅刻や早退や欠席や単位不足などの扱いにはなりません。


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蛇足ながら…

私たち家族が住んでいる自治体は、基本的に情緒級という『通級指導教室』でしか、アスペルガー症候群や高機能自閉症児の指導を行ってくれません。

公立の小・中学校は、約160校ありますが、
一般の『通級指導教室』は7教室
情緒級は なんと2教室しかありません!!!

約160校に対して、合計で9教室しか『通級指導教室』が設置されていないので、単純計算で『通級指導教室』1学級で約17校に在籍する対象児童・生徒を受け持つことになります。

指導時間の枠も、指導のできる教員も、圧倒的に足りません。

ですので、『通級指導教室』での指導が必要な子供でも、受け入れてもらえない子供がたくさんいます。


そんな状況の中、比較的近くに『通級指導教室』設置校があり、指導が必要な対象児であるかどうかの(教育委員会による)審査にも通してもらった娘のチビひめは、本当に我が自治体ではまれにみるラッキーガールです。

娘は、指導担当の先生にも恵まれ、楽しく『通級指導教室』に通っています。


娘のように、特別な指導が必要な子供たちのすべてが必要な指導を受けられる日が、一日も早く訪れるように祈るとともに、保護者として、その実現のために、何かできることがあれば、少しずつ世の中に働きかけて行きたいと思います。



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ディスレクシアについて

【ディスレクシアの定義】
知的能力に問題がなく、聴力・視力の機能も正常なのに、読み・書きに関して特徴のあるつまずきや習得の困難を示す(高次脳)機能障害

読みに困難があるので「発達性読字障害」「難読症」といわれることもある。
「発達性」とつけるのは、成人になってからの、交通事故などでの脳のダメージによる「失語症」と、区別するため。

海外では、学習障害の中心症状である「読み書きのLD」として扱われてきた。

【学習障害(LD)の定義】1999年文部省(現・文部科学省)
基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態をさすものである。
学習障害はその原因として中枢神経系になんらかの機能障害があると推定されるが、視覚障害・聴覚障害・知的障害・情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない


【ディスレクシアとADHD・アスペルガー症候群との関係】
<ADHD>

集中力、注意力、衝動性、多動性を自分でコントロールできず、問題の分析や筋道、応用、企画をしていくという脳の実行機能障害
<アスペルガー症候群>
自閉症の一つのカテゴリーで、集団内でのコミュニケーション、つまり社会性や想像性、それに基づく行動(感覚過敏やこだわりなど)に障害があるもの

それぞれが、ディスレクシアを併せ持つ場合がある。

・アスペルガー症候群の人の60%が、ADHDを併せ持つ?
・アスペルガー症候群では、書字(特に漢字)のLDを合併することが多い。ディスレクシアも5~10%くらいいる。



以上、『怠けてなんかない! [ 品川裕香 ]』よりの抜粋です。
書評(感想)は、次回。


怠けてなんかない! [ 品川裕香 ]
怠けてなんかない! [ 品川裕香 ]

怠けてなんかない!(2(セカンドシーズン)) [ 品川裕香 ]
怠けてなんかない!(2(セカンドシーズン)) [ 品川裕香 ]

怠けてなんかない!(0(ゼロシーズン)) [ 品川裕香 ]
怠けてなんかない!(0(ゼロシーズン)) [ 品川裕香 ]




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発達障害とは?~私的メモ・まとめ~

メインブログの『パパはアスペルガー!』を始めて、まだ半年ちょっとだという事実に、ハッと気がつきました。
たくさんの方々とたくさんの交流をさせていただき、また、本を読んだり、ネットで調べたり、いろいろ勉強してきて、今日まで、夢中でやってきました。
夢中でがんばってきたのはいいけど、なんだかいっぱしの『素人専門家』気取りになっていたように思います。
ほんとうは、はじめてアスペルガー関係の本を読んでから、まだ1年たっていないヒヨッコなのに、偉そうなことを書いたり、医師に対する不満を持ったり…。
なんだか、恥ずかしくなりました。

そこで、初心に帰って少し発達障害についてまとめてみました。
あくまでも、『私のためのメモ』ですから、間違いもあると思います。
発達障害について知りたい方は、ここに書いてあることを鵜呑みにせず、きちんとした本やサイトで、ご自分自身で調べてください。
また、間違いや誤解があるといけませんので、決してこの記事を転載したりなさらないでください。

*******************


主な発達障害として挙げられるのは以下の4つ
 1.精神遅滞(知的障害・MR)
 2.広汎性発達障害(PDD)
 3.注意欠陥多動性障害(ADHD)
 4.学習障害(LD)

だいたいの目安は、100人のうち
 ・MRは2人
 ・PDDは1人
 ・ADHDは3人
 ・LDは数人位
で、あわせて人口の6%くらい
(この数の中には、Qさんのような『グレーゾーン』とか『ボーダーライン』などといわれる『境界領域』の方たちは、含まれていないようです。)

1.精神遅滞
 知的能力を心理発達テストで評価して
 ・IQ<35は重度精神遅滞
 ・IQ35~50は中度精神遅滞
 ・IQ50~70は軽度精神遅滞
 ・IQ70~85は境界領域知能

2.広汎性発達障害(PDD)
 3歳以前のちいさいうちから以下に当てはまる状態がみられる(『3つ組』といわれているもの)
 ・対人関係が薄くて社会性の発達がわるい
 ・コミュニケ-ションの障害がある
 ・想像力の障害(強いこだわりがある、反復的な行動(常同行動)がみられることがある)

 ・上記の3つが顕著に見られる : 自閉症
 ・特徴はあるけれどそれほど強くない・目立たない・発症年齢が遅い : 非定型自閉症・特定不能の広汎性発達障害
 ・知的発達や言葉の発達の遅れがない・対人関係以外では、ある程度適応能力をもっている : アスペルガ-症候群

 他に、感覚異常を持っていることも多い
 (感情を共有しにくい、察することが難しい、見通しがつかないと著しく不安になる、音や状況に敏感すぎる、時間の感覚が普通と違う…など)

3.注意欠陥多動性障害(ADHD)
 ・日常生活に支障を来すほど多動
 ・注意集中困難
 ・衝動性が目立つ

 4つの実行機能に問題がある?
 ・情報を留め置き、それを引き出すこと:言われたこと、見たことをすぐ忘れてしまう
 ・発語の自己コントロ-ル:ふさわしくない場でのおしゃべり
 ・気分、覚醒状態の制御:興奮しやすい・不適切な場面で眠くなってしまう
 ・行動を分析して新しい行動を作り出す能力の低下:反省したはずの失敗を繰り返してしまう

 ただし、ADHDは他の発達障害と大きく違って、症状やその程度が状況や年齢でかなり変化する
 また、薬物治療が効果を発揮する?


4.学習障害(LD)
 全般的な知的発達の遅れはない
 ・聞く
 ・話す
 ・読む
 ・書く
 ・計算する
 ・推論する能力の習得と使用
 に著しい困難を示すもの

 『一部の能力のみ』が劣っているので
 ・周囲にそのことがわかりにくい(なまけている・わざとやろうとしないなど理解されにくい)
 ・不得意な部分が目立つ → 知的発達全体が遅れているおもわれてしまう
 ・苦手意識 → 苦手な学習や作業を拒否するような二次的な問題
 

アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムは、PDDの中に含まれ、IQが70以上だと、高機能広汎性発達障害と呼ばれることもあります。

*******************


『障害名・診断名』は、いろいろな分類の仕方があるようで、専門家によってまちまちなのが、現状のようです。
私たち(専門家以外の人)は、あまり厳密に考えず、『名前』にはこだわらなくてもいいかもしれません。

その人・その子なりの症状や状態に対するケアを考える方向に、目と力を向ける方が良いように思います。(← ようやく、こういう気持ちになったばかりですけど…)

・「発達障害って、なに?」と聞かれたときに、自分が答えることができないという事実に気がついたので、書いてみました。
上手くコンパクトにまとめられませんでしたが、自分なりに『だいたいの感じ(?)』をつかんでおきたかったので、細かい修正は追々やっていこうと思います。
・参考にした文献を掲載するのが筋なのですが、ずっと前にあちこちの本やサイトから抜き書きしたメモを見ながら書いたので、記載することができません。あしからずご了承ください。


◆参考◆
高機能広汎性発達障害・アスペルガー症候群の詳しい説明が記載されているサイトさんです。
クリックすると、飛べます。
高機能自閉症・アスペルガー症候群の理解と援助
日本自閉症協会東京都支部 資料集 アスペルガー症候群を知っていますか?




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プロフィール
・アスペルガー症候群の夫:Qさん
・1996年生まれの息子:ノロリ
・2001年生まれのLD娘:チビひめ
との生活に、孤軍奮闘中。

メインブログの『パパはアスペルガー!』
で、いろいろ愚痴っています。
はじめにお読みください
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