特別支援教育が始まってから9年…

小学校では、まあ、なんとなく特別支援教育の形ができあがりつつあるのかな…という気もしますが、支援の内容はといえば、まだまだ自治体間の格差・学校間の格差・教員間の格差があるのが事実です。

中学校では、いまだ、『特別支援教育とは何ぞや?』も知ろうとしない教員が存在したりで、体制としての自治体間格差・学校間格差の問題よりも、あまりにも広がりすぎてしまった『教員間格差』の問題が深刻です。

高校に至っては…公立高校はまだなんとか教育委員会が頑張っていますが、私立高校となるとそれこそ熱心に取り組んでいるところと、そのような問題があることすら全く考えることさえしていない学校との格差は無限大です。


さて、では大学はどうなんでしょうか?

センター試験の改革が行われたり、学生課に専門家を配置したり、取り組みが始動している(機能している…と言えるのはこれからでしょう。)手ごたえは確かにあります。

高等学校までに何らかの支援を受けてきた人たちが、大学受験の折、あるいは大学に入学してから、何らかの支援を受ける機会に恵まれる事例も出てきました。

とはいえ、まだ後期高等教育での支援は始まったばかり、というよりも、どちらかというと『実験段階』くらいでしょうか?

そんな中、数少ない支援の事例などや大学進学時の当事者や保護者の心構えなど、様々な視点から様々な立場の方が分担執筆された『発達障害のある人の大学進学 [ 高橋知音 ]』は、現段階で進学を希望されている当事者・保護者の必読書かもしれません。

大学進学は、まず無理だろうなぁ…と思われる娘を持つ身ですが、中学生・高校生の保護者として大学進学を考えていなくとも参考になる部分がたくさんあります。

学齢期のお子さんを持つ保護者の方と、大学・専門学校など後期高等教育を希望している当事者の方にお勧めします。



発達障害のある人の大学進学 [ 高橋知音 ]

発達障害のある人の大学進学 [ 高橋知音 ]




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