『個別の教育支援計画』とは

ひとりひとりの個別の教育的ニーズに応える上で、自立へ向けた長期的支援計画のこと

今までは、年齢によって区切られていた支援機関同士の引継ぎが円滑でなかったために、受けていた支援が途切れてしまったりする不便があった。

『個別の教育支援計画』を立てることによって、幼児期から自立までの一貫した円滑な支援の継続を実現する。


長期的な視点の『個別の教育支援計画』の他に、各年齢(年代)ごとに、より細かなより具体的な目標や支援策を立てるのが、以下の3つの計画。

個別の療育計画 … 乳幼児期
個別の指導計画 … 学齢期(小・中・高)
個別の移行支援計画 … 成人期(大学・専門学校・企業など)


ちなみに、当該児童・生徒の『個別の教育支援計画』の作成率は、かなり低いらしい。(作成率が高いところでも20%とからしいです)
    
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『個別の指導計画』

基本的に、小・中学校・高等学校の各年度(学年)ごとに立てる計画

フォーマットは各自治体(あるいは各学校)により個別に作られているので、自治体により書式・内容はマチマチ。

その学年の終了時で到達したい目標を定め、具体的な支援策を立て、定期的に(学期ごと…など)到達度など、チェック・修正していく。

担任の教師が中心となり、校内委員会や保護者や場合(年齢)によっては本人も加わって作成する。


まだまだ、作成率は低く、作成率が高いところでもせいぜい50%くらいらしい。


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簡単に説明すると、ざっとこんなところでしょうか。

あくまでも、いろいろな書籍や資料を読んだ上で、私が勝手にまとめたものなので、正確な説明ではありません。参考までにお考え下さい。




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で、例によって“我が自治体”の話ですが…

教育委員会は、個別の指導計画のフォーマットを作ってありますが、小学校の先生方は、そのフォーマットを見たこともない上に、『個別の指導計画』という言葉さえ知りませんでした。


『個別の指導計画』をつくってください」
と担任の先生にお願いしたところ、フォーマットの存在をご存じなかったどころか、『個別の指導計画』の言葉自体ご存じなかったので、『個別の指導計画』とはどんなものか…ということから、説明しなければならなかったんです。

で、びっくりしてリサーチした結果、担任の先生が特に怠慢だったり無関心だったわけではなく、娘の小学校の先生だけでなく、近隣の小学校の先生方、みなさん何もご存じなかった………です。

担任の先生の名誉のために言いますが、『個別の指導計画』の説明をして、フォーマットの見本をお見せしたところ、こころよく作成を引き受けてくださいました。


現場の先生に自分で勉強しろというのは簡単ですが、教育委員会のほうでフォーマットを作ったなら、それを各学校(できれば各担任)に配布するくらいのことをしてアピールしなければ、なかなか作成率は上がらないんじゃないでしょうか?



ちなみに、教育委員会の娘の担当の方は、非常にいい方で、熱心で知識も豊富で経験もあり、かつとっても親身に相談に乗ってくれています。

こういう現場の方々の個人的な力に頼るだけでなく、もうちょっとシステムとして教育委員会が機能してくれればいいなぁ~と思います。

もっとも、全然予算がないから、仕方ないのかもしれませんが……。



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