『発達と障害を考える本』シリーズの3冊目は『ふしぎだね!?LD(学習障害)のおともだち 発達と障害を考える本 3』(2006年5月初版)です。

LD(学習障害)は、個々のLD児・者の『苦手』に気付きさえすれば、『こういうことが苦手』ということが比較的はっきりしているので、対策をとりやすいかもしれない、と思いました。

なぜ苦手なのかということは、中枢神経系の『何か』によるらしい…という漠然とした理由しかわかっていないらしいですが(発達障碍全般に言えることですが…)、
・聞くのが苦手
・話すのが苦手
・読むのが苦手(←チビひめはこれです)
・書くのが苦手(←チビひめは得意。読めないのに書けるって不思議!)
・計算するのが苦手
・推論するのが苦手
というように、『苦手』が具体的です。

ここが、手助けする側にとって、アスペルガー症候群などとの大きな違いのような気がします。

根本的に『苦手』を直すことはできませんが、聞くことや話すことや読むことや書くこと…などの個々の苦手について、具体的な手助け・支援の可能性があるからです。

ですから、私もよくネット上で励ましていただいているのですが、
「LDは努力していけば、大きくなるとできることが増えていくから大丈夫だよ」
といわれるのだと思います。

こうやると読みやすいかも、書きやすいかも…という具体策が複数あるので、その子に合ったやり方を見つけさえすれば、苦手を軽減することは可能のようです。

その子にあったやり方を見つけるポイントもあります。
それは、認知の流れのどこで問題が起こっているのかを見つける、ということです。
・形を区別できないのか
・短期記憶が悪いのか
・音を聞き分けられないのか
・(言葉のもつ意味や文の決まりの)理解が悪いのか
などによって、アプローチが違います。

それを見つけられれば、ある能力の低さを、他の能力で補う方法がいくつか考えられるというわけです。

このように、LD(学習障害)そのものが、アスペルガー症候群などよりもより具体的な部分に表れるので、同じスタイルで書かれているこのシリーズの前2作(『ふしぎだね!?自閉症のおともだち 発達と障害を考える本 1』『ふしぎだね!?アスペルガー症候群〈高機能自閉症〉のおともだち 発達と障害を考える本 2』)よりも、“こうしてみました!”という項目の具体例がとてもわかりやすかった(実行して効果がありそう)ように思います。

また、P48~51の『LDとほかの障害』という項目も、なるほど~と思いました。
複数の障害(例えばLDとADHD)を持っていたとしたら、その子(人)には、その両方の支援が必要だと、きっちり書いてあるところに「うん、うん」とうなづいてしまいました。

来春、チビひめの担任が決まったら、授業が始まる前に絶対に読んでもらおう!と思いました。


発達と障害を考える本(3)
発達と障害を考える本(3)

発達と障害を考える本(1)
発達と障害を考える本(1)

新しい発達と障害を考える本(2)
新しい発達と障害を考える本(2)



私見ですが、LD児(者)にとっていちばんの問題は、“LDだと気づかれない”ことではないかと思います。
「この児(人)はLDなんだ!」
と気がつけば、ほかの発達障碍よりも手助けの方法がたくさんある気がするからです。
発達障碍全体が、障害だと気付かれにくいということもありますが、
LD(学習障害)は、
「頭が悪いからできない」
で片付けられてしまいがち、本人も親も先生も友達も、それで納得してしまいがち…なのが、いちばんの不幸だと思います。

早く気付いてあげられるといいですね。

最後に、P53に『LDをもっと知るために』ということで、いろいろな機関・団体のサイトが載っていたので、こちらでもご紹介しておきます。

LD KIDS & TEENS http://www.todoplan.co.jp/LD/
LD(学習障害)親の会「けやき」 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/ 
軽度発達障害フォーラム http://www.mdd-forum.net/
兵庫県LD親の会「たつの子」 http://www.sanynet.ne.jp/~tatunoko/
EDGE http://www.npo-edge.jp/
神奈川LD協会 http://www.246.ne.jp/~kanald/
全国LD親の会 http://www.normanet.ne.jp/~zenkokld/



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