もうお読みになった方がほとんどだと思うので、今さらご紹介するのも気が引けるのですが…


【送料無料】 アスペルガー症候群と高機能自閉症 青年期の社会性のために 学研のヒューマンケアブックス / 杉山登志郎 【全集・双書】
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は、前作の入門書、

【新品】【本】アスペルガー症候群と高機能自閉症青年期の社会性のために よりよいソーシャルスキルが身につく 杉山登志郎/編著
【新品】【本】アスペルガー症候群と高機能自閉症青年期の社会性のために よりよいソーシャルスキルが身につく 杉山登志郎/編著

に続く本です。

親・教師・医師・療育者・当事者……高機能広汎性発達障害・自閉症スペクトラムにほんの少しでも関わりのある方には、必読の書だと思います。
『基本の書』とでもいいましょうか、手元に置いて一行ずつ丁寧に読み込んでいただきたいし、その都度その都度、繰り返し繰り返し読んでも、新たな側面から参考に出来ることが見えてくる本だと思います。

特に、P6~41の『総説』は、絶対に皆さんに読んでいただきたいなぁと思います。

どこもかしこもお奨め箇所ばかりなので、ご紹介しきれないのですが、『総説』のほかに一点だけ挙げるとすれば、
P93~94の『高機能児が虐待を受ける要因』①~⑦
をご紹介します。
親が高機能児を虐待してしまいがちな要因が7つ挙がっているのですが、
親 → 私(妻)
児 → Qさん(夫)
と読み替えることが可能だと思ったからです。
①②③⑥はそっくりそのままですし、
④の
“養育者は不当な非難にさらされて育児に関して不全感をもち、自己評価が下がって疲弊しがちで、子供に対して被害的になりやすい”
という要因は、
“妻として、夫の言動・行動を周囲からいろいろ言われ続けて、夫婦関係に関して不全感をもち、………、夫に対して被害的になりやすい”
と、読み替えることが可能だと思います。

今まで読んできた本は、どうしてもお子さん中心に書かれていて(この本もそうなのですが…)、成人の家族としては、参考にして実行できそうなことがあまり得られなかったのですが、この本は、具体的な事柄として書いてあったわけではないのですが、いろいろなヒントを私に授けてくれました。

しっかり基本が書かれているので、読者が各々応用できるように書かれている…とでもいったらいいのでしょうか。
高機能広汎性発達障害をお持ちのお子さんに関わる方だけでなく、配偶者が自閉圏にいらっしゃる方にも読んでいただけたら、きっと参考になるヒントがみつかると思います。




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