M病院のK医師に、
「アスペルガー症候群の本を読んでみてください。」
と言われて、Qさんとふたりで選んで、はじめて買い求めたのが、この本『アスペルガー的人生』です。

「アスペルガーって何?ドッペルゲンガーの親戚?」
状態で読んだ本ですから、最初の感想は

「えっ?」「なに?」「マジ?」「うっそー」「こんな人、ほんとにいるの?」「Qさんとは、全然違うじゃん」

というようなものでした。
でも、ところどころで「あっ!」と思う箇所も確かにありました。

著者は、かなりの感覚過敏を持っているので、そちらに目を奪われて、違いばかりが目に付いたのですが、感覚過敏の問題を抜きにしてよくよく読んでみると、なんだか当てはまる部分があるような…。

それでも、後でK医師に
「いかがでしたか?」
ときかれた時には、
「全然違うような気がします」
と答えた記憶があります。そのあと、先生は
「現れ方は、人それぞれですし、軽重もありますし、感覚に問題のない方もいますから…」
とおっしゃられたように記憶しています。

この本を読んだ衝撃は、Qさんがアスペルガーかも、ということよりも、
『アスペルガー症候群というものをもっている方が、世の中に存在する』
という衝撃でした。
だって、まるで違う世界が、そこに描かれていたのですから。

大学の時に、人種・性・階層などの差別問題を、ちょっと学んだことがありますが、それは『人間間の隔たりの問題』だったように思います。
だけど、この障害を持つ方々は、そういう考え方や思想やそんなものの範疇ではなく、もっと根本的に『違う』。

その衝撃は、むしろ、20年以上前にトールキンの『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』を読んだ時の衝撃に、似ていました。
トールキンは『ホビット族』という、架空の種族を創出したのですが、その種族特有の感じ方・考え方・生活様式…など、まったく新しい、人間とは異なる種族を、リアルに詳細にあたかも本当に存在していたかのごとく描き出したのです。
そのトールキンの『創造のちから・想像のちから』、に私は衝撃を受けたのですが、私にとってアスペルガーとの出会いは、ホビット族との出会いのような感覚でした。
しかも、これは、本の中・物語の中のお話ではなく、現実です。

上手く言えないけれど、この本は、私に『人間とは?』という問いを、新たに突きつけてきた、痛い本です。
(全然書評になってなくて、すみません。とにかく、読んでみてください。)


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