発達障害関係の本・ご紹介Blog

~『パパはアスペルガー!』の副ブログ~ 発達障害に関する本の書評を、アスペルガー症候群の夫を持つ配偶者の視点から、書いて見ようと思います。

『あなたがあなたであるために』

何人かの方にすすめられ、また、あちこちのブログでも紹介されて、そのどちらでも高い評価を受けている本
『あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド』を、やっと読了しました。

まず、噂にたがわず、とても素晴らしい本だと思いました。

・ わかりやすく
・ 具体的で
・ すぐ読める割に内容がとっても濃い

まず、さぁ~っと1回、最後まで一気に読んでしまえす。
そしてその後、何度繰り返し読んでも、新しい発見や気づきが得られます。
これを良書といわずに、なんと呼びましょう!


だけど…だけど…


残念ながら、
いますぐ我が家に役立つ情報や、実践できる事柄
は、見つけられませんでした。

それだけ、Qさんは“多数派”の生活になじんでいるということでしょう。
喜ばしいことです。
なのに、家族がこんなに苦しいのは何故?


********************************

気をとりなおして、少し書評を。

【『多数派』という言葉】
まず、アスペルガー症候群など発達障害全般をお持ちの方たちと対する言葉として、障害を持っていない方たちをなんと呼ぶか…は、このブログでも悩んできました。
・ 非自閉圏者
・ 健常者(私は多分使ってない?)
・ メインストリーム
・ 一般的世の中
・ 大多数の側、多数決の多い方
・ 定型発達者(← みっちゃんさんに教えていただきました。これもよく使いますよね。)

この本で使われている『多数派』という言葉は、このブログを始めた頃私も使おうとしていた言葉でした。
でも、多数決で数を頼んで、数の力で自分たち(私)の主張をゴリ押しするような感じを与えないかな?と考え、自閉脳をお持ちの方に不快感を与えるのでは?と判断して、すぐに『非自閉圏者』を多用するようになりました。
けれど、あらためて、『多数派』って言い方もいいかも…と思いました。
自閉圏の方でもこの言い方をいいと言っていらっしゃる方がおられるし…。


【家族への配慮】
次に、P65~のあたりで、家族への配慮も書いてくださっているのが、すごく嬉しかったです。
『家族も、家族以外の人たち同様、困ったり戸惑ったりしているんだよ。だから、少し、工夫しないと、他の家族が暮らしにくくなってしまうよ。』
という感じでしょうか。
他の本では、あまりこういう視点で書かれた文にお目にかからなかったので(一方的に『多数派』の家族にガンバレ、と要求している感じを与えられる場合が多かった)、本当にありがたく思いました。


【サポーター】
文中に、『サポーターと相談』という言葉が、頻繁に出てきました。
支援のポイントというか、当事者の方が生きやすくなるかどうかは、サポーターさん次第といっても過言ではないくらい。
・ まず第一に、親
・ そして担当医やカウンセラーさん
・ さらに専門的な場での先生
・ 理想として、学校の担任やスクールカウンセラー

Qさんのサポーターは今のところ私だけ。
なんとも頼りなし…。
これだけ重要なポイントを占めるサポーターさんが私ひとりなんだから、Qさんがいっこうに『気づき』に至らないのも、納得!というものです。(← 半分ヤケ)


【子どもの特徴】
P75~あたりから書いてある『子どもの特徴』。
これは、成人のQさんには、あまり関係ない話かもしれませんが、子を持つ親として、「なるほどー」と思うところが多々ありました。
多数派の子どもの特徴をつかんでこそ、その中で生きざるを得ない少数派の支援ができるというものですよね。


以上、読者として、非常に感動しながら読みました。みなさんにお奨めしまくりたい本です。



ですが、ですが、…………

今のところ、うちでの応用の仕方を、発見できなかったのです。
P92からの『サポーターへのお願い』に、
“サポーターとして支援を行うためには本書の情報だけでは不十分です。”
と書いてありましたが、私の読後感もそういう感じです。
そのあと、『サポーターのための参考図書』を載せていただいてあるのですが…、
一冊を除いて、すでに読んだものばかりでした。

ということで、今回も私は叫びます。


「Help Me !!!」



********************************

「すぐに読めるから、読んでみてね」
と、私が読むより先にQさんに薦める。

翌日

Q 「あなたのいうとおり、すぐ読めました (^o^)v 」

って、お~い、『ご本人』さ~ん、感想はそれだけですかぁ~ (T_T)
(2005.7.27)


あなたがあなたであるために [ 吉田友子 ]
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『わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本』

『わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本』
 私はAS者の妻ですが、もうひとつの別に、「子どもの母親」という立場でもあります。
 核家族ですし、自分自身が親に迷惑ばかりかけてきた子どもだったこともあり、もう少し大きくなって、もしも子どもたちが私のようになったら、とても私には育てきれない…という育児不安に、ずいぶんと悩んでいます。
 なので、パラパラと育児書をめくることもたまにはあります。(普段は自分優先なので、子どもに関しての勉強は後回しが多い…)

 で、今回一気に読んだのが、こちら。
わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本 [ 小林絢子 ]』  学陽書房

この本から得たポイントはふたつ。
ひとつは、P128の

…… 家庭は「やすらぎの場」であると同時に、夫、妻、子どもそれぞれの自我がぶつかり合う「戦いの場」でもあります。このふたつの兼ね合いがいちばんむずかしく、いかにバランスを保つかで家庭の真価が問われます。

という部分。(これについては、またいつか記事にしたいと思います)


もうひとつは、P161の

人には「自己」と「自我」があります。「自己」とは「行為する自分」。自我とは「行為する自分を客観的に見ている自分」です。

以下、説明が続くのですが、このくだりのある『第4章「しあわせな子ども」に育てるために』を読んで、考え込んでしまいました。
読んだばかりで、正しく理解できているかどうか疑わしいですが、第一読の印象では、Qさんのようなアスペルガー者は、「自我」がない、またはあっても非常に弱い、のではないか、というものです。
P165あたりをまとめると、以下のような感じです。

「自我」の表れとは、本来の「自己」を出し始めるだけでなく、自分で自分を見つめる能力が出てくること。自分と「他人」を比べることが出来るということ。
そして、大人になるということは、「自分」が「自分」と付き合うということであり、生きている自分を別の自分が後ろから見ていて、肯定したり、批判したり、応援したりして、自分を支えてくれるもうひとりの自分をもち、自分で自分を支えて、現実に向き合い、しあわせになっていこうとする力をもつということ、すなわちそれが「自立する力」である。

Qさんをみていると、「自己」はあるけど、「自我」はないように思います。ですので、10歳くらいまでの子どもと同様、自分の「自我」と母親の「自我」が同じなまま、今に至る…という感じです。今は、その『母親』が『妻』である私にすり替わっただけ。そう考えると、Qさんの行動のかなりの部分を、説明することが出来ます。
なぜ、自分の考えが無いように見えるのか、なぜ、自分の気持ちを説明できないのか、なぜ、子育てにおいて、なにもかも私の真似っこばかりするのか…。
そんなことの謎が、この「自我」というキーワードで、解けそうな気がします。
(私の得意分野に入ってきましたが、書き出したら原稿用紙何枚分になるか見当もつかない長文になるに決まってますから、ブログには向かないなぁ。考察する時間も書く時間もないし。この話題は、ポチポチと小出しにして、考えていこうと思います。←といって、これっきりだったりして)

著者の小林 絢子先生(精神科の医師)のHPのURLが巻末に載っていたので、ご紹介しておきます。
しあわせさがしの精神科医 Dr.あやこの部屋  http://www.yumeline.com/index.html
(2005.6.18  「自己」と「自我」)


【わがままひめ 勉強中】
 「自我」と「メタ認知」とは、厳密な意味でいうと、ちょっと違うもののようです。
 また、「メタ認知」も、心理学的な用法と、学習理論の上での用法とは、微妙に異なるようです。
 「自我」もしかりで、心理学上の用法と、私が認識している哲学的な用法では、やはり微妙に意味合いが違うようなので、まず用語の定義から入らないと、話は進まないもよう。
 しかも、哲学的なアプローチでも、科学哲学系になるとまたちょっと違うみたいだし、認知学とかは、またまた別の話???
 とても一筋縄ではいきそうもないです。
 ブログの話題として、取り上げるには、無理があるかも…。
 共通認識としての、「自閉ワールドにおけるメタ認知」の定義みたいなものがあれば、教えてくださ~い。

【わがままひめ 勉強中】2
「自我の確立」とはいうが、「メタ認知の確立」とはいわない。
「借り物の自我」はあるけど、「借り物のメタ認知」ってなさそうな感じ。

 自ら確立すべきものと、獲得?するものとの違い?
 獲得するのではなく、はじめから持っていたり持っていなかったりするもの?



【別記事より抜粋】
 先日ご紹介した『わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本 [ 小林絢子 ]』  学陽書房
を、Qさんにも薦めて、Qさんは昨日読了。
 いつもは、私のお奨め本にはあんまり反応しないのに、すごくいい本だ、わかりやすいと、大変気に入ったもよう。
 「いつも手元においておきたい本だね」
という発言まで飛び出し、びっくりの私。
だって、いつも、私の意見も聞かないけど、私以外の人の意見も、私がいいと薦める本も、認めないQさんの発言なんだもの。
おかしかったのは、この本は、おもに子育てに悩む親を対象に想定した(と思われる)本なのに、Qさんは完全に自分自身の話として受け止めているという事実。ノロリやチビひめの問題として捉えていない。本人は、それに全然気づいてない。ノロリのイジメられてるかも?関連で話をしようと読んでもらったのに、思わぬ副産物というか、たいへんラッキーな展開となった。この本には、Qさんの自己認知力を大幅に高めてもらったようだから。
反面、やっぱ子育てについて、父・母としての対等の立場で話し合ったり、ふたり協同で事(子どもの諸問題)に当たる…ということは、できないのだな、と改めて再認識させられたけど…。



わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本 [ 小林絢子 ]
わが子の気持ちがわからなくなる前に読む本 [ 小林絢子 ]




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『教えて私の「脳みそ」のかたち』

Qさんは社会人として、立派に家族を養い、会社でもそれなりの信頼を得ていますが、それは、特定の分野における能力の賜物であって、一般の家庭生活・一般のおつきあいのレベルになると、信じられない能力の低さになってしまいます。
二次障害がなくても、生きにくさを持っていることに、変わりはありません。

また、付け加えさせていただくなら、『適応している』成人高機能広汎性発達障害の方たちの家族も、支援が必要だということをわかっていただきたいと思います。
ともに生きることは、やはり簡単なことではないからです。
(幼児の当事者の方だと虐待が危惧され、成人だと離婚の大きな原因になりえます。)

岡野 高明/ニキ リンコ 共著の
『教えて私の「脳みそ」のかたち ~大人になって自分のADHD、アスペルガー障害に気づく』という本の144ページに

5.環境によって行動が変わりうる。よく組織だっている学校やクリニックにおけるよりも、家庭では往々にしてよくない。---(略)---
6.---(略)---高機能の成人例では、一対一の状況では、たとえ精神科医との面接であっても、障害の徴候がまったく見られない人もいる。彼らの問題は生活史の中に現れ、---(略)---

という部分があります。

ASであっても会社勤めが出来ているのだから、それでいいじゃないか。
通院の必要・支援の必要はないのではないか、ということではないのです。

家庭外ではトラブルがないように見える人でも、家庭内では不適応を起こしている可能性が高いし、家庭外であっても、親しくなればなるほどトラブルは多くなっているはずです。
『適応している』と思われている人は、むしろ最も安全な居場所であるはずの『家庭の中・家族の中』で、不適応をかかえて孤立している可能性が高いのです。
また、家族も、そして本人さえも、障害を持っているなんて夢にも思っていない多くの成人高機能広汎性発達障害者の方たちは、『ちゃんとできるはず』攻撃に日々さらされて、苦しんでいるはずです。
ちょっとした支援があれば、本人も、家族も、近しい関係者も、生きづらさが軽減されるはずです。

特に、専門家といわれている方々にお願いしたいです。
小さなトラブルの積み重ねで、疲弊しきっている本人と家族のつらさを理解していただきたい。
『家庭内の問題』として、医療の対象からはずしてしまわないで欲しい。
なぜなら、そのトラブルの原因は、『違ったタイプの脳みそ』によるのであって、本人のせいでも、家族のせいでも、ないからです。
専門家の方たちには、違うタイプの脳みそ間の仲立ちを、是非お願いしたいです。


【中古】 教えて私の「脳みそ」のかたち 大人になって自分のADHD、アスペルガー障害に気づく /岡野高明(著者),ニキリンコ(著者) 【中古】afb
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プロフィール
・アスペルガー症候群の夫:Qさん
・1996年生まれの息子:ノロリ
・2001年生まれのLD娘:チビひめ
との生活に、孤軍奮闘中。

メインブログの『パパはアスペルガー!』
で、いろいろ愚痴っています。
はじめにお読みください
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